N-moca DEEP

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いよいよ定着してきた「ライオンズゲート」

上記ツイートで紹介しているブログ記事が2018年に投稿されたもので、私が「ライオンズゲートってなんやねん」と思って調べ始めたのがおそらく2020年頃のこと。

地球っていうのは流行りものに乗っかるのが好きな星で、そこに根拠があろうがなかろうが関係ない。それを煮詰めたようなのがネットリンチじゃないかと思う。

そしてライオンズゲートってなんとなく華やかなイメージで、ふわふわキラキラスピリチュアル界としては使わないのはもったいない、近年で言えば2020年末の「風の時代」ブームや、「ツインレイ」や「チャクラ」などに並ぶ、商材としてもってこいなワードという印象である。

私などは「それは本当に本当か?」ということを突き詰めて探究したいタイプだけど、商材として使うにあたって消費者がその商材を吟味する、ということのほうが稀な社会であり、また「ライオンズゲート」が嘘だったからといって実害はたいしてないことのほうが多いと思われ、その気楽さも手伝って広まっているのだろうと思っている。

私自身、もうこの波は止められないし無理に止めたところでたいした実りはなさそうだなと思っているところもあって、あと仕事の忙しさもあって、詳しく調べ直すつもりは今はない。その上で記憶を頼りにメモとして書いておくと、英語圏のスピリチュアル系のブロガーとかインフルエンサー的な人が書いたのが発端で、それを見た日本語圏のスピリチュアル系の人が書き始めたことで日本に入ってきた。つまり歴史としてはここ10年か長くて20年とかそんな程度、だったと思う。私の記憶が確かならば。

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そもそも占星術にしたってそれが絶対的に正しいと証明できるものはないし、また同じ星の配置によって何かしらのエネルギー=ムードに包まれるのだとしても、その空気感を受けての反応は人それぞれ異なる。それでもたしかに何か関係しているようだ、と思えることにいくつも遭遇してきているのが占星術クラスタを引き付けている要因であり、プロであるほど、また真摯に占星術に向き合っている人ほど慎重に検討しつつ、この正当性を証明したい、と考えているのではないかと私は思っている。

しかし物質的な証拠というものはなかなか示せるものではないので、そうなると「ライオンズゲート」と何が違うのだ、というのは、どちらの世界も知らない人に対しては強く反論できる言葉がない、というのが私自身の実感としてあるところ。

それは占星術に限らず神秘学的な知識もまったく同じで、チャクラだって似たようなもの。それは確かにエネルギー体として目に見えないレベルの領域で働いているのだと言っても、定型的な言葉で表現するというのは本来難しく、人間がわかりやすいようなキーワードにしたがって、たとえば「恋愛運をあげたいならハートチャクラと対応しているこの石を身につけるといいよ!」みたいなことは、もう単なる商売道具と見ていいと思う。人が発しているエネルギーや波動ってそんなふうに簡単に割り切れるものではないと思うので。

だけどスピリチュアルに限らずあらゆるものに関して、そんなふうにして動いているのが現代社会であり、実害が出るまでは何とも口出ししにくいのは「ライオンズゲート」も同じことかな、と思う。

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一方で「ライオンズゲートって何やねん」と思っている、自分で調べようとできる人も当然いて、この頃↓この記事↓へのアクセスがちょいちょいある。

nmoca.hatenablog.com

「ソフトカルト宗教」っていう言葉は発明に近いと自画自賛していて流行らせたいものだけど、なにぶんまともなフォロワーを一人も獲得できない私なので野望として留めているところ。

私は自分自身が生きづらく、自己否定感を抜け出すために精神世界の探究を始めて、その中で当然スピリチュアルと呼ばれる世界に触れることにもなった。けれどもスピリチュアルと呼ばれる世界は詐欺まがいのことも多く、そのせいで「スピリチュアル」自体が「カルト」に近いような、白い目で見るべきものとして、真っ当な感覚を失っていない一般の人々には見えていると感じている。

それが悔しくて、じゃあこの違和感は何なのだろうと考えた時に、私がしっくりくるのは「精神性の鍛錬」だということに、今年に入ったあたりからようやく気が付き始めたところ。

「鍛錬」というと苦行を文句も言わずひたすら耐えながらやり遂げる、みたいなイメージがあるかもしれないけど、この「鍛錬」には「我慢しない」とかの方向も含まれる。要はその状況や感情をどう取り扱うか、という話。このあたりをいつか文字にしてまとめてみたい。


[2023-08-03 10:00]