N-moca DEEP

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読めすぎる辛さのこと

ゆかりさんは毎日、毎週、年の半期、年間とひたすら星占いを書き続けていて、そういう中で甚大な被害が生じている事件や事故が起きた時、「こんな時に占いなんて」といつも書いて来られて、今回はどうされているんだろうとインスタの毎日の占いを覗いたら、その一言が余計と判断されたのか他の理由があるのか、普段通りの占いをアップされていた。

昨夜のこと、ツイッターを覗くとおすすめトレンドに「水星逆行」というワードが出ていて、見ると人々が今回の震災と航空機炎上事故を水星逆行と絡めている中、それ自体が気持ち悪いと吐き捨てるように呟いている人もいた。置かれている立場や状況、価値観などによって、こういう時占いは鬱陶しいお節介焼きのような存在になったりする。

ゆかりさんは常に光を見ることをモットーとしていると私は見ていて、毎週の占いも悪い方向性で書かれているのはあまり見た覚えがない。たしか水星は射手座で居心地が悪いと週報のどこかで書いてたような…と最近の全体模様を読み直したけど見つけられなかった。その代わりというのもアレだけど、ゆかりさんのポジティブな文章から読み取れるポジティブでもネガティブでもない本質の部分が、今起きている事柄を次々言い当てているように思った。

占いを書くならそれをサポートとして使って欲しいと思うだろうし、こんな悪いことが起きるでしょう、なんて言わなくても結果的に本質的にはそれを当ててしまうみたいなことは、きっと辛いんじゃないかと思う。

私がゆかりさんの占いを読み始めたのが2010年頃のことなので、ここ20年ほど毎週の占いは文字通り書き続けて来られているわけで、私のように時々つまみ食いするみたいにホロスコープを覗く程度の者には計り知れないほどの知識や経験があって、結構な量のことがわかってしまうんじゃないだろうか。その中で読者に届けたい言葉を選んでいるんじゃないかと思う。少なくともゆかりさんは日々占いを書き続けることが精神の鍛錬になっているのは間違いない。

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ゆかりさんの占いで見つけられなかったので検索すると、やはり水星は射手座で「凶」、時節柄で例えるなら嫌いな親戚の集まりに行っている、みたいな感じだろうか。

水星が逆行を終えて、さてまた前に進みますか、よっこらしょ、と向きを変える時に、現象界では「何か」が起こりやすいとされていて、今回は「デトリメント」だった上に「混沌」を象徴する海王星とスクエアを組んでいたのもあって、現象としては甚大な被害として表れた、と読むこともできなくはない。

けれどもこういうのは事後の辻褄合わせとか後出しジャンケンみたいな話でもあり、惑星がどのサインにいて何室で角度はどうか、アスペクトを組む惑星は?など細かく見て被害を「予言」することができるかと言うと結局のところ起きてみないとわからない。

そして星占いをしていれば予言できたかとか、この地震が自然のものか悪の仕業かなんていうのは起きてしまった後では問題にしている場合じゃなくて、ただひたすらに目の前に広がるこの光景の中で今後どうやって生活を立て直していくのか、それしかない。

そういう意味では占いなんて役に立たない。占いなんか気にするより日頃から誠実な態度で生活していればそのほうがよほど準備になるのだ。

それでもホロスコープを眺めてしまうのは、やはりすがれる何かを探しているからだと思う。それがどんなに頼りないものでもそこにあったから乗り越えられた、というようなことが時々起こる。占いとはそういうものなんだと思う。

[2024-01-03 12:30]