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『現代思想2023年10月号-特集:スピリチュアリティの現在』を買った

鏡先生がツイートしていたので知った雑誌。
ゆかりさんも載っているし面白そうなので買ってみたら、島薗先生の寄稿もあって、お買い得感!





私が毛嫌いする日本語カタカナ「スピリチュアル」という単語も、島薗先生の手にかかればたちまち私の視点の小ささを突きつけられる。

私が想像するのは本屋で独特の空気を放っている願望実現系とかのスピリチュアルだけど、ホスピス・緩和ケアの立場から、宗教的な意味合いから、また江原さんのような心霊的な世界との関わりから、と立場によってそれぞれに意味合いが異なるらしい。

まあ結局みんなそれぞれに自分の立場に沿って都合よく解釈しているだけとも思えるけど、こんなふうに宗教学の権威がスピリチュアルを学術的に研究しているのを見ると、なんとなく頼もしいような、自分を肯定してもらえているような気持ちになる。私は全然学術的に研究できてないけれど。

私はYouTubeの占いが好きでよく見ていて、直観派というかあんまり深いこと考えないでインスピレーションを伝えるような、占いをエンタメとして発信している人が多いと感じているし、本屋に置いてもらえるような売れる見込みの高い本もまた、占いやスピリチュアルの歴史とか学問的な掘り下げは取っ払った軽い本が多いように感じているけど、やっぱりせめて発信者は最低限の学習はしていてほしいとも思う。

占星術なら占星術の勉強だけ掘り下げるのじゃなく、心を取り扱う領域なわけだから、教養的な程度であってもこういった学習をしてこそ、発する言葉に深みが出るんじゃないかと思う。

鏡先生もオススメのこの雑誌、本体1600円+税です。
様々な角度からスピリチュアリティを考察しているというカタログ的な意味でも良さそう。
秋の夜長にちょっとずつ読み進めようと思っています。

[2023-10-05 15:33]