N-moca DEEP

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

昨日の補足

昨日日記に書いた文章があまりにも言葉足らずなので書き直したい。

naoko-y-life.hatenablog.com

テロがダメだということと、安倍さんが偉大だということはまったく関係がない。他国の首脳からしたら「テロによる暗殺」という点が最大の観点であり、たとえば今テロによってプーチンが公衆の面前で暗殺されても「惜しい人を亡くした」という首脳は、少なくとも西側にはいないはずだ。日本国内が安倍さんのせいでどれだけめちゃくちゃになったかなんて関係がないから、そりゃ自国の体面を保つためにも、最大限の追悼をするだろう。

プーチンは戦争を引き起こした張本人として世界各国から恨まれている。なのでもし今テロで暗殺されても、「惜しい人を亡くした」と言って手厚く追悼する他国の首脳はいないだろう。もちろん静観していたりどちらかと言えばロシア寄りの立場を取っている国もあるので、そういった国がどう出るかは別として、国連としては戦争しかけたような人の死を悼むのは慎むだろう、多くの人が犠牲になってるわけだし。

一方で安倍さんは世界にとってはたいした害はない。もちろん外交での頼りなさとか、自国内での振る舞いによる為替への影響などは記憶にあるのだろうけど(詳しいことはしらんけど)、そうは言っても政治や外交が一筋縄ではいかないのは各国首脳にとっても同じことだし、それをもって暗殺された他国の元首相の死を悼まない理由にはなり得ない。

国家の代表として何があってもテロは否定されるべきものであり、元首相がその犠牲になったということは構図として世界的にセンセーショナルであることは間違いがない。

たとえばどこの誰ともわからないけど事件や事故の巻き添えを食らって死んだ一般市民が、じつはどんな悪どい正体を隠し持っていたとしても、結果それは暴かれることなく大切な命が奪われたということだけに世間の目は向けられる。

それと同じように、言ってみればプーチンのようにわかりやすい悪ではなく、各国首脳からはただヘマが多かっただけの善良な市民のように見えていたとしたら、なおさらその死を悼む理由になる。要は世界において特別重要ではなかった元首相だからこそ悼まれるということだ。

国家を家族に置き換えるなら首相は父親であり、外面はいいけど家族(国民)は恨んでいるようなタイプ。家族の中でも離れて暮らしていたりよく事情を知らない者は、日々の生活の上で直接的な被害を受けていないので、身近にいたものがどんな酷い思いをしてきたかに思いを馳せられない。そうは言っても君んとこの一家の主はたいした人物だったよ、などのたまったりするのだ。

加えて身近にいながら、むしろ洗脳されたかのように賞賛するタイプの人もいる。これについては理解ができない、人間は話し合えば必ず理解し合えるというわけではないことを私に教えてくれる人たちでもある。

[Posted at 12:00]