自己否定、人間不信、うつ状態、引きこもり、ネガティブな状態はいろいろあって、細かく見るとその原因を特定することはできるかもしれない。
けれどもそんなふうにミクロ的に原因を見つけてやっつけようとするよりも、マクロ的に眺めて全体としての状態を整えていくことが、ネガティブに傾いている状態を立て直すには手っ取り早いんじゃないか。
どっちみち人はそれぞれに特徴を持っているもので、それは本来長所でも短所でもない、ただの特徴である。それはその人に備わっているものなので、そういうものとして自分を活かすにはどうすればいいのかを考えるということが、「長所(あるいは短所)を活かす」ということである。
ネガティブな状態になると、「活かす」ということができなくなる。電池切れみたいなもので、十分に充電されていると「活かす」ことができるけど、懐中電灯だって充電が減ってくると光が弱くなる。自分のエネルギーを充電することで「活かす」ことが可能になり、見方によっては短所や欠点でしかない特徴も踏まえて無理なく自分らしく振る舞えるようになるのだ。
【充電するには】
1.基本中の基本:睡眠
わかっていても眠れないこともあるけど、ただ布団の中で横たわっているだけでも少しは休息になるらしい。
2.体に良いとされる飲食物を摂る
水道水でもいいのでとにかく水を飲む=排泄のため。古いエネルギーを外に出す。
加工食品よりは生鮮食品。野菜、果物、タンパク質多めで。炭水化物と油脂がダメというわけじゃなく、バランスが極端に悪いのがダメなのだと思う。
3.呼吸に集中する
ネガティブな状態がかなり強まっている人は、深呼吸ができないとか過呼吸になる人もいるらしい。深呼吸を意識する必要はない。自分は今呼吸している=生きているということを意識する。文字通り、呼吸しているから生きている。
4.余計なことを考えない
ネガティブな状態の時に余計なことを考えない、というのはなかなか難しいことではあるけど、できるだけ今自分が悩んでいることから意識を逸らすこと。自己否定してしまう自分がダメだ、とか。周囲とうまく関われないのは自分のこういう性格や過去の経験のせいだ、とか。そればかり考えるとどつぼにはまる。それは問題ではあるかもしれないけど、冷静に客観的に考えられる時に考えればいいのであって、自分を責めてしまうような時にはどうにかがんばってそこから意識を逸らすことのほうが重要。
少し余裕が出てきたら身体を動かすとか、朝の散歩、換気とか掃除とか意識してするようにすればいいけど、ともかく土台として自分が心身ともに元気でいられるように整える、ということが基本。細かい問題への対処はそれからでいい。
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昨夜から今朝にかけて、久々にかなり強めのネガティブ思考に襲われた。原因は完全に心身両方の疲れ。
▶ゴミ屋敷の冷蔵庫なめんな - N-moca : Life Diary
十日ほど前に独居の伯父が他界して、その後始末に追われていた。父と不仲でほぼ絶縁状態で、晩年は惨憺たるものだったと思う。おそらく精神的にも肉体的にも限界が来たのだろう、急性心不全と推測される状態で発見された。家の中は見事なほどのゴミ屋敷だった。
独居で弟妹以外に親族がいないので、当然後始末は弟妹家族が引き受けることになる。お寺との付き合いや葬儀のことなどただでさえあれこれ不慣れで心労があるところ、ゴミ屋敷なのでその片付けにも心身ともに消耗した。疲れているので憑かれていた、というかくっつけてきた(霊的な)ものもいろいろあったのかもしれない。
寝ても疲れがとれないなあ、、と思っていたけど、そのピークが昨夜から今朝にかけてきたということなのだと思う。
こう見えて45歳、ネガティブとの戦いのこれまでの人生だったので、一応の対処法は心得ている。そういうものを総動員した結果、冒頭の結論に至った。おかげでネガティブの沼からは抜け出せた。
自分の体験を伝えることで同じ苦しみを抱えている人を救い出したい、そうでなければ自分の苦しみの体験がただの苦しみだったことになってしまう、と思ってきた。それゆえにおせっかいにも「こういうときはこうするべき」というような伝え方をしてしまいがちだけど、そうすると一歩距離を置かれて逆に伝わりづらくなってしまう。私の場合、ただただ自分の経験を書き記し、たまたま見つけられた人が読むことで自分でいいように咀嚼して使う、というやり方が合っているのかもしれない。
ある歌を聴いてその歌詞に勝手に励まされるような。
伝えるということもまた、私にとっての課題の一つなのかもしれない。
[Posted at 08:35]