人生は螺旋階段
また1からやり直し、とうんざりすることばかりだけど、ゼロからやり直しということはない。
失敗の経験を活かせなくて前より酷いことになるかもしれないけど、それでも魂には経験が積み重ねられていて、ゼロ地点に戻ったように見えても、ちゃんと次の階に進んでいる。というより戻れない。
特定の人に対する思いも、同じかもしれない。同じことばかり繰り返しているように思えて、何度も似たようなことで傷つけ傷ついているように思えても、じつは螺旋階段を順調に進んでいるのかもしれない。
最上階で待っているものはきっと人それぞれ違う。自分の胸にそっと仕舞う思い出になることもあるのだろう。
でもこの階段の先には何かある。きっと何か。そういう予感がしているからずっと、足を踏み外さずに進み続けているのかもしれない。
もう終わりだと思った次の日には、新しい光が差している。それはただ、そのステージが終わり、次のステージに進むためのドアの足元が暗いだけかもしれない。暗さに怯えないで何もかも受け入れるつもりでドアを開くから、次に進めているのかもしれない。