【追記 2023/02/14】
昨日YouTubeを見ていたらサイドバーにペコちゃんの動画が表示されていた。タイトルが「最近のわたしたちについて」ということで、見てみた。
▶About ryuchell and me- 最近のわたしたちについて - YouTube
最初サムネでかわいいおねえさんと並んで座っていたので、なんだなんだ？付き添いの友だちかな？と思いきやそれこそがりゅうちぇるだった…！いやマジで驚いた（笑）
動画によると、二人ともこれまで私生活についてSNSにアップしてきてたのに昨年のりゅうちぇるカミングアウト以降はぴったり止まっていて、その理由の説明と、二人は家族として今まで通りやってます、とのことだった。
まあそうだろうな、という思いで見ていたので、報告の内容よりペコちゃんの言葉の選び方が私には印象的だった。ペコちゃんにとってはりゅうちぇるの個人的な事情とか、それによる自身への影響以上に、大衆の反応が脅威なのではないかと思った。そらね、、ペコちゃんのチャンネルだから当然かもだけどコメント欄は相変わらずペコちゃんを大いに称える内容の嵐だし、ちらっとツイッターを覗いたところではりゅうちぇるへの風当たりの強さも相変わらず、もしかしてますます増しているのかもしれないとも感じる。
ペコちゃんは目の前でりゅうちぇるの心の動きを直に感じ取っているわけで、大衆からの反応が直接りゅうちぇるに与える影響、はっきり書くと心に突き刺さる数えきれないほどの傷、それはペコちゃんの言葉の選び方一つで変わる可能性が大きい。もしペコちゃんがりゅうちぇるを公然と非難したら、ペコちゃんが抱いた苦しい思いを超えて大きな武器となってりゅうちぇるに向かうだろう。そういうことも、この半年ほどの間、というかもっと前からかもしれないけど、感じてきたんだろうな、と思った。
性自認で葛藤を抱えて、子どもが生まれてからそれを告白せずにはいられない、という状況にもし自分が置かれたらたまらんな、りゅうちぇるは頑張ってるな、と私の感覚では思うけど、どうもそういうふうには考えられない人のほうが多いらしい。
なんでかな、と思いながらりゅうちぇるのツイッターを覗いたら、たしかに女であることを満喫しているように見えた。ペコちゃんを子どもとともに家の奥に押し込んでおいて自分は女を満喫している、みたいに見えるのかもしれない。それに、ペコちゃんも言ってたけど、りゅうちぇるがどんどんかわいくなっていくから、ペコちゃんはそれを応援していたけど、むしろそこが癪に障る人も多いのかもしれない。
りゅうちぇるが心の奥底でどんな気持ちを隠し持っているかは私にはわからないけど、二人が並んで話している姿を見た率直な感想として、二人はやっぱりソウルメイトであり二人で生涯をともにしたいし二人で子どもを育てたい、だけど女同士で出会っていたら子どもは生まれようもない、だからりゅうちぇるが男として生まれて男であるうちに結婚して子どもが生まれて、そこまでが二人にとっての準備期間であり、「女同士で本当の自分たちの子どもを育てる」というそもそもの目的を果たす人生が始まったのかな、と思った。
もしもこれが有名人としてではなく一般人としてだったらこんなに反響はなかっただろうから、それも二人の人生、魂にとっては意味のあることだったんだろうと思う。
それと同時に、大衆の反応について私が未熟さを感じ嫌悪感を抱くことも、私自身への課題なのだろうと思う。今私がこの件に反応しているということ自体。この嫌悪感をどう使っていくのか。ただ嫌がっているだけだったら、りゅうちぇるのカミングアウトを激しく批判することの鏡でしかない。そこをどう変えていくのか。次なるステップが示された。人生は魂の成長の絶好のチャンスである。
【追記ここまで 2023/02/14 13:30】
【初回投稿 2022-09-11】
芸能人のゴシップにはあまり触れないようにしたいと思っているんだけど、この2人に関しては現時点ではかなり特殊で、世間の風当たりがきついようなのでそれを眺めた私の感想を書いておこうと思う。
まず第一に、私は2人の特別なファンというわけではなく、報道に関してもさらっとニュースやインタビューを読んだ程度なので、詳しい事情をわかっているとは言えないだろうことをお断りしておきます。
▶【夫婦が告白】「ryuchellが壊れかけていた」pecoが婚姻解消の経緯を吐露(1/5)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)
▶【夫婦が告白】4歳息子「ぼくはハッピーだよ」夫婦関係解消のryuchellとpecoを受け止めた(1/4)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)
AERAのインタビューを読んで私が理解したのはこう。
りゅうちぇるは男性として生まれたけど、初めて好きになった女性がペコちゃんだった。2人は愛し合い、結婚して子供が生まれた。うまく行っているように見せていたけど、じつはりゅうちぇるの性自認は「男性」ではなく、「夫」や「父親」という役割が重くのしかかっていた。ギリギリまで隠していたつもりだったけど、ペコちゃんは何かを隠していることがわかっていた。りゅうちぇるの限界が来て打ち明けて、「男性」が前提である役割を降りることを認め合い、その上で家族としてこれからもやっていく、と決めた。
要するにりゅうちぇるの性自認の問題だった、と私は受け止めた。
こればっかりは女性に生まれて性自認が女性である人とか、男性も同じで、いわゆるストレートの人にはその苦しみは本当のところは理解しようがない。想像するしかできない。だからこそストレートの人がごちゃごちゃ言える問題ではないと思う。
もしも今後りゅうちぇるが彼氏を作って家を出て、ペコちゃんがシングルマザーになるとかの結果になったとしたら、その時に叩くのならまあわからなくはないけど、今の時点で他人に叩ける要素があるようには私には見えない。
たとえば男に生まれたけど性自認が女だった少年が、思春期になってその現実に限界を感じて両親や兄弟姉妹に告白する。
それから、すでに自分は生物学的な性別と性自認が別なんだと公表している方々が、同性愛での婚姻という制度上の承認を求める。また、それを勝ち取ったあとでも、実生活を続けていく上ですれ違いが生じ離婚する。
そういうのと全く同じ部類の話だと思うし、周囲がとやかく言っているのが本当に理解できない。とくにタトゥーがどうのこうの言ってるのとか。それはLGBT問題にケチをつけたいのとタトゥーを入れることにケチをつけたいのとごっちゃにしてるだけじゃないのか。
ただし民衆っていうのはだいたいいつでもそんなものだというのは知っている。（おそらく）某掲示板から始まり、ヤフコメ、AmazonのレビューとかYouTubeのニュースのコメントとかもちろんツイッターやSNS上でも、まあ～適当に非難する言説のなんと多いことか。。
だいたいは批判してもいいとされるもの（またはメディアがそのように誘導しているもの）に乗っかって、さも自分は正しいかのように批判・非難しているけど、その批判や非難の言葉がどれほど相手を傷つける威力を持っているのかに関しては鈍感である。「みんなも言ってるから」「悪いのは相手だから」。自分の責任は棚に上げている、ということに鈍感である。
政治家や有名人の不祥事とか、影響力の大きい人や団体の批判・非難すべきニュースとかももちろん日本という国を思う時に憂う大きな要因の一つではあるけど、民衆が流されやすく、深く考えもせずに適当な言葉で相手を傷つけていることに鈍感であることが、私が日本の社会が嫌いな一番の理由である。
なぜそんな浅薄な人間が量産されているのか。これってひとえに日本の義務教育の問題だと思う。小学校の6年間と中学校の3年間で、均質な人間になるように教育される。「自分の考え」なんてものは深めてはいけないのだ。社会でうまくやっていくためには、周りに合わせることのほうがよほど重要だから。
だからこそ「自分の考え」で動くペコ＆りゅうちぇるは眩しくもあり煙たくもある。叩く隙を見つけたと同時に叩く対象に変化する。自分が同じ境遇ならどうなのかというところまで考える前に叩く。その発言のいくらかはストレス発散が含まれているだろうと思う。
ペコ＆りゅうちぇるが今後どうなろうと2人と子どもの問題ではないか。けれどそれを無関係の大衆が叩くのは社会問題だと思う。問題なのは、そういう反応しかできない人たちのほうで、今のところはそれぞれが自省して内観して態度を改めることに期待するしかないと思う。
そのためにできることは、まずは気付いた人から流されないで深く考えて誠実に言動を選ぶこと。そういう人が増えていけばそれが社会の普通になる。そうなるまで。どうか賢い日本社会になってほしい。
[Posted at 18:00]
【追記 2022-09-16 8:00】
この動画が流れてきたので見た。やっぱ当事者にしかわからない気持ちってあるな。
しかしこれでもなおコメント欄は批判でいっぱい。それで気付いた。なるほど、皆さん本当にわからないんだな、て。自分にとっての誠実さとか最大限発揮してこういうふうにしか見られない程度にしか精神的に成熟していない。
自分の外にも世界はいくらでも広がっていることを忘れてる。自分の物差しに合わないことを理由に批判してることに気付いてない。
世間は私が思っていたよりかなり未熟だった。もっともそれは、ペコ&りゅうちぇるがまだ若くて、反応する人も若い人が多いからかもしれない。
ペコちゃんがかわいそうっていう人が多いけど、りゅうちぇるが矢面に立たされるのも含めての2人の縁なのかもしれないな、と思った。
